Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぐびじんそう

虞美人草

夏目 漱石

Lesen Sie 虞美人草 (ぐびじんそう) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 198.559 Zeichen · 401 Bildschirme

Aozora Bunko

世界一にしちゃあ幼稚過ぎる」

「ところが布設したのが世界一なら、進歩しない事も世界一だそうだ」

「ハハハハ京都には調和している」

「そうだ。あれは電車の名所古蹟だね。電車の金閣寺だ。元来十年一日のごとしと云うのは賞める時の言葉なんだがな」

「千里の江陵一日に還るなんと云う句もあるじゃないか」

「一百里程塁壁の間さ」

「そりゃ西郷隆盛だ」

「そうか、どうもおかしいと思ったよ」

甲野さんは返事を見合せて口を緘じた。会話はまた途切れる。汽車は例によって轟と走る。二人の世界はしばらく闇の中に揺られながら消えて行く。同時に、残る二人の世界が、細長い夜を糸のごとく照らして動く電灯の下にあらわれて来る。

色白く、傾く月の影に生れて小夜と云う。母なきを、つづまやかに暮らす親一人子一人の京の住居に、盂蘭盆の灯籠を掛けてより五遍になる。今年の秋は久し振で、亡き母の精霊を、東京の苧殻で迎える事と、長袖の右左に開くなかから、白い手を尋常に重ねている。物の憐れは小さき人の肩にあつまる。乗し掛る怒は、撫で下す絹しなやかに情の裾に滑り込む。

紫に驕るものは招く、黄に深く情濃きものは追う。東西の春は二百里の鉄路に連なるを、願の糸の一筋に、恋こそ誠なれと、髪に掛けたる丈長を顫わせながら、長き夜を縫うて走る。