Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぐびじんそう

虞美人草

夏目 漱石

Lesen Sie 虞美人草 (ぐびじんそう) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 198.559 Zeichen · 401 Bildschirme

Aozora Bunko

蹲踞る枕元に、泣き腫した眼を赤くして、氷嚢の括目に寄る皺を勘定しているかと思われる。容易に顔を上げない。宗近の阿父さんは、鉄線模様の臥被を二尺ばかり離れて、どっしりと尻を据えている。厚い膝頭が坐布団から喰み出して軽く畳を抑えたところは、血が退いて肉が落ちた孤堂先生の顔に比べると威風堂々たるものである。

宗近老人の声は相変らず大きい。孤堂先生の声は常よりは高い。対話はこの両人の間に進行しつつある。

「実はそう云うしだいで突然参上致したので、御不快のところをはなはだ恐縮であるが、取り急ぐ事と、どうか悪しからず」

「いや、はなはだ失礼の体たらくで、私こそ恐縮で。起きて御挨拶を申し上げなければならんのだが……」

「どう致して、そのままの方が御話がしやすくて結句私の都合になります。ハハハハ」

「まことに御親切にわざわざ御尋ね下すってありがたい」

「なに、昔なら武士は相見互と云うところで。ハハハハ私などもいつ何時御世話にならんとも限らん。しかし久しぶりで東京へ御移ではさぞ御不自由で御困りだろう」

「二十年目になります」

「二十年目、そりゃあそりゃあ。二た昔ですな。御親類は」