Japanische Klassiker mit Furigana
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たんぱくせき
蛋白石
宮本 百合子
Lesen Sie 蛋白石 (たんぱくせき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.056 Zeichen · 25 Bildschirme
「見つけたねえ。」
「そりゃあそうさ!
こっちを見て笑ったんだもの。」
二人はほんとうに只好い天気に誘われて子供っぽい悪戯をしたにすぎなかったけれ共気の小さい肇はこんな処からのぞき見なんかして居た事を千世子は必ず気持悪く思って居るに違いないと思った。
千世子が庭つづきの戸から入って来た時何にも知らない様な顔をして、
「今日は、」
「度々上りますねえ。」
と篤が云うのを赤い様な顔をして肇は聞いて居た。
千世子は別に気にして居るらしい様子はなかった。
微笑みながら肇に千世子は云った。
「さっきっからいらっしゃったんですか。」
「ええ。」
肇は顔があつい様な気がした。
「何故外へいらっしゃらなかったんです、
木の葉がいい気持だのに、
こんな処に居るより倍も倍もいい気持ですよほんとうに――」
「そうでしょうねえ、
でもテラテラした処を歩いて来たから斯うやって静かな間接に日光の入る処の方がいいんです。
せっせっと歩くと汗ばむ位ですもの。」
「急いで来もしないのに……」
肇はいかにもせっせっと来た様な事を大仰に話す篤の顔を見て笑った。
「おいそがしいんだから一寸の時だって無駄にゃあ出来ませんねえ、