Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

われはうたえども やぶれかぶれ

蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ

室生 犀星

Lesen Sie 蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ (われはうたえども やぶれかぶれ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.726 Zeichen · 90 Bildschirme

Aozora Bunko

そして夫人が暴れ出さないことが判るとぺろりと舌を出して、自嘲の念いに耐えないのだ。

その日ついに予定のカテーテルの挿入が行われた。それはゴム製の細い管で膀胱までとどいていて、尿はその管をつたって排出され、放尿以外の時はカテーテルの先端を二つに折り、ねじ附の鍵をかけることになっていた。用尿の折はその鍵を外してこれを行うのだが、相当に重いこの鍵はぶらんぶらんしていて、錘に似ていた。私はこの錘を垂れて人生からさらに何物かを釣り上げようとしているのかと、苦笑してこの金具にさわって見たりした。更にこの物はむかしの貞操帯に似ていて、男で不埒な人間はこの鍵のあるカテーテルを常日頃通して置くべきだと、また苦笑して面白がったが、間もなく私は横になっても仰臥してみても、膀胱にさわるカテーテルの先端の触疼が、一時間後からはじまって耐えていられぬようになった。起きようとすれば坐ったまま刺される状態になり、寝台の上を四ツ這いになるより外はなかった。この日から食慾はなくなり終日その疼痛と向い合せになって、ようやく立って歩く時しか痛みをのがれることが出来なかった。併し排尿はうまくゴムの間を通って音を立てて奔流の勢いで出たが、それと、管が通されている苦痛とをくらべると、私は困難苦渋の排尿の方がまだらくなような気がして、主治医にそれをうったえ