Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はえ
蠅
海野 十三
Lesen Sie 蠅 (はえ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.774 Zeichen · 40 Bildschirme
そうだそうだ、それで謎は解ける!」
彼は爛々たる眼で見入った。
(だが、その蠅の夥しくたかっている物体というのは、一体なにものだったろう)
彼は急に落着かぬ様子になって、ブルブルと身体を慄わした。両眼はカッと開き、われとわが頭のあたりにワナワナとふるえる両手を搦みつけた。
「ああッ。――ああッ、あれだッ。あれだッ」
彼は腰掛から急に立ち上った。釘をうったように棒立ちになった。ひどい痙攣が、彼の頬に匍いのぼった。
「妻だ。妻の死体だッ」彼の声は醜く皺枯れていた。「妻の死体が、すぐそこの窓の下に埋まっているのだ。それがもう腐って、ドンドン崩れて、その上に蠅がいっぱいたかっているのだ。……先刻の雨に叩かれて、そこにいる蠅の一群が、窓から逃げこんできたのだ。ああ、妻の死体を嘗めた蠅が、そこの壁の上に止まっている!」
彼は後退りをすると、背中を壁にドスンとぶつけた。
「……で、その妻は、一体誰が殺し、誰がそこに埋めたのだろうか」
彼は土の下で腐乱しきった妻の死体を想像した。いまの雨に、その半身が流れ出されて、土の上に出ているかもしれないと思った。
「殺したのは誰だ。