Japanische Klassiker mit Furigana
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エタにたいするあっぱくのえんかく
被差別部落とは何か
喜田 貞吉
Lesen Sie 被差別部落とは何か (エタにたいするあっぱくのえんかく) von 喜田 貞吉 (きたさだきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 133.169 Zeichen · 267 Bildschirme
彼らは或いはその郷里に於いても既にエタであったのかは知らぬが、よしやもとからのエタであったとしても、他国へ流れて行った場合に、何方のものともわからぬ程のものが、わざわざ自分の素性はエタであると名告るものばかりでもあるまじく、いずれは適当なる隠れ家を得ずして、これらのエタ部落に落ちこみ、遂に見懸人穢多という事になったのであろうと思われる。
或いは自ら世を忍ぶ一つの方便として、浮世の風の十分吹き渡らぬこの部落に安全なる隠れ家を求めたものも多かったであろう。仇討の芝居には、孝行息子がよく非人に身をやつして敵を覘うという筋がある。芝居に出る兇状持ちは多く大小※(「ころもへん+上」、第4水準2-88-9)※(「ころもへん+下」、第4水準2-88-10)のいで立ちで、大威張りでいるのに反して、孝行息子の方が非人仲間に落ち込んだ事にして、巧みに看客の憎悪と同情とを引く仕組みになっているが、事実は兇状持ちの方が、エタや非人の仲間に安全の地を求めた場合が多かった事であろうと思う。或る大藩の家中が、人殺しをして敵持となり、遂に部落に隠れて今が三代目だという実話も聞いた。