Japanische Klassiker mit Furigana
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せいようのはまやき
西洋の浜焼
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 西洋の浜焼 (せいようのはまやき) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.797 Zeichen · 10 Bildschirme
そして、つゆが内部に一杯たまっている。このつゆが非常においしいので、それをこぼさないように上手に食べるのに、ちょっと技術が要るだけで、殻自身は容易に指先で引きちぎれるくらいの軟かさである。
肉は適当にしまっていて、海藻から出る塩味と磯の香りとが、まことに結構である。私などは、大いに楽しんだ方であるが、おどろいたことには、ぜんぜん食べない連中が一割くらいもいる。それから申し訳に、蝦の胴のところの肉だけ、少し食べたという仲間が相当いる。聞いて見ると、「死んだ魚のような匂いがする」というのである。われわれが磯の香りと感ずるものが、彼らには生臭いらしい。
ところでこのクラムベークというのは、ニュー・イングランドでも、御馳走とされているものだそうである。米国でも最も早くから開けた文化地域の代表的なところで第一流の御馳走とされているものが、こんどあつまった連中には、あまり評判がよくない。まことに妙な話であるが、種を明かせば、あつまったのが、大学教授、あるいは研究所に勤めている研究者仲間だったからである。
アメリカでも、学者や研究者は他に比して一般に待遇が悪く、ふだんから質素な生活をしている。