Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
したしくけんぶんしたアイヌのせいかつ
親しく見聞したアイヌの生活
宮本 百合子
Lesen Sie 親しく見聞したアイヌの生活 (したしくけんぶんしたアイヌのせいかつ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.736 Zeichen · 6 Bildschirme
また今日では内地人のような教育を受けている者もあって一様には申されません。アイヌ婦人の刺繍は、男子の彫刻と共に趣の深いものだと思います。其の刺繍は極く初心の中は、下絵を描いてするようでありますが、だんだん上手になると、模様も下絵なしに自分の頭脳で作りながら縫って行きます、こんな風ですから、その模様が一つ一つ変っていて面白うございます。アイヌの模様を研究してみたら、よほど興味のあるものと思います。彫刻や刺繍に表れている模様は、常に接している大自然の影響で、山や水、雲などからとったものが多いようです。
刺繍をした黒天鵞絨の着物などを見ましたが、これは作り上げるのに幾年もかかるので、オタカラと云って大事にしています。
アイヌ婦人は柔順で人に話しかけられても、じっと俯きながら聞かれただけの事を返事する位であります。其の風俗も今日では内地人のような髪を結い着物を着ているので一寸見分けがつきませんが、古風な着物を着て、馬に乗りながら大きな林や広い野の一筋道を悠々と行く姿は、全く別の世界を見るようでございます。アイヌ人でも美しい人は矢張り色が白く、濃い眉に深みのある瞳を持っていますから黒っぽいアイヌの平生着と、よく調和して、その背景になっている北海道の大自然と、アイヌはしっくりと合っていますから一層趣が深うございます