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Japanische Klassiker mit Furigana

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おやどりことり

親鳥子鳥

佐々木 邦

Lesen Sie 親鳥子鳥 (おやどりことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.828 Zeichen · 181 Bildschirme

Aozora Bunko

「悉しいね。道理で千代子と浩二はこの間帳面を持って隠居へ戸籍調べに来たよ」

とお祖父さんは笑っていた。

「病人騒ぎで忘れていましたが、七十におなりでしたな?」

と子供の年さえ始終うろ覚えのお父さんが案外図星を指した。

「然うさ。古来稀というところまで漕ぎつけたよ」

「お祝いのことを考えていました。私ぐらいの年になって両親の揃っているものは滅多にありませんよ。子の方から言っても古来稀です」

「まあまあ当分は大丈夫だろう」

とお祖父さんは曽祖父さんがもっと長命だったそうだから確信がある。

「何よりですよ。一つ季節の好い時に一族郎党を呼び集めて、大々的にお祝いを致しましょう」

「未だ早いよ。八十八まで預けて置こう。七十七もあるし」

「その時は又その時です。しかしそれも決して望めないことじゃありませんよ」

「さあ、何うだかね。八十八というと浩二が大学を卒業して嫁を貰う頃になる」

「そんなになりますかなあ」

とお父さんはそこまでは考えなかった。

「浩二が中学校へ入ると七十五さ。それぐらいまでは何うにか斯うにか行けそうだよ。源太郎がソロソロ大学を卒業する。郁子は二十二になるから、もう嫁に行って曽孫の一人も生んでいるだろう。