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Japanische Klassiker mit Furigana

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おやどりことり

親鳥子鳥

佐々木 邦

Lesen Sie 親鳥子鳥 (おやどりことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.828 Zeichen · 181 Bildschirme

Aozora Bunko

それに斯ういうものは高等学校の入学試験に出ないと聞いているから直ぐに忘れてしまう。しかしお父さんの句は二つとも直ぐに分った。僕のこととお母さんのことを言ったのだ。追々暑くなって来たので、僕達はこの間の日曜に衣更をした。妹達も弟も皆大きくなって、去年の一重ものの揚げを下さなければならなかった。

「伸びたのねえ、皆! まあまあそのまま着ていなさい。晩に又下しますから」

といった具合で、お母さんの予測を越さないものは一人もなかった。就中長くなったのは僕で、もう去年から揚げに超越している。

「源太郎は大きくなったね。もうソロソロ俺ぐらいあるだろう」

とお父さんは先ず僕を問題にした。

「体操の時間には僕が四年級全体の二番ですから、お父さんより大きいかも知れませんよ」

と僕は威張ってやった。実は先日お父さんの知らない間に背較べをして確めて置いたのである。

「どれ、較べて見よう」

とお父さんは気軽く立ち上った。敷居の上に並んで較べ合った結果は僕の方が心持ち高かった。しかしお父さんは、

「丁度同じだ。驚いたな」

と言った。髪の毛を身長に入れている。僕は坊主刈りだ。

「兄さんの方が少し高いわ」