Japanische Klassiker mit Furigana
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おやどりことり
親鳥子鳥
佐々木 邦
Lesen Sie 親鳥子鳥 (おやどりことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.828 Zeichen · 181 Bildschirme
とその折先生が激励してくれた。しかし皆は顔を見合せた。一日も怠けない約束をして二割きりとは情なくなったのである。八割のものは何の為めに勉強するのか分らない。
僕はその日家へ帰ると直ぐに、
「お母さん。明日からイヨイヨ課外が始まりますから晩くなりますよ」
と断った序に、
「けれども当てにしちゃ困ります。僕は試験が極く下手ですからね」
と早手廻しながら来年の不成功を弁解して置いた。夕御飯の折お母さんが常例のニュウスの種に僕の課外準備を使ったので、お父さんは、
「大にやるさ」
と元気をつけてくれた。
「迚も駄目らしいですよ。地方でも五人に一人ぐらいですからね」
と僕は又弱音を吹いた。
「何あに、五人に一人ぐらい。相撲だって少し稽古して取れば五人抜きが出来る」
とお父さんは自分が取るのでないから強そうなことを言った。
「一高は十人に一人ぐらいですよ。僕は学科に得手不得手があります。得手の学科でも時によって大変出来不出来があるんです」
「そんなに悲観することはないよ。勝負は時の運さ。入学試験なんか人生の大問題じゃないんだからね」
「校長さんもそう仰有ったそうです」
と僕はお父さんも分っていると思ったが、