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Japanische Klassiker mit Furigana

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けいりゃくにじゅうせん

計略二重戦

甲賀 三郎

Lesen Sie 計略二重戦 (けいりゃくにじゅうせん) von 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.953 Zeichen · 20 Bildschirme

Aozora Bunko

それまでは、君とゆっくり話をきめる事にしよう。先ず第一に、君の持っているピストルを机の上におき給え」

道雄少年は憎悪に燃えた眼で、きっとシムソンを睨みつけました。しかし、どうにも仕方がありません。がっかりしたように、机の上にピストルをおきました。

シムソンは急いで、少年のおいたピストルを手許に引き寄せました。

「危い、危い。子供がこんなものを玩具にしては危険千万だ。先ず、これで一安心だ」

「早く水を止めて下さい」

「そう急がなくても、地下室一杯になるにはたっぷり二時間かかるのだ。今頃はもう踝の所まで来たろう。君のお父さんはさぞかし、生きた空がなくて、冷々しているだろうて。だが、そう急ぐ事はないて」

「悪漢! 人殺し! 間諜!」

道雄少年は土のように顔を蒼白くしながら、ののしりました。

「ハハハハ、間諜だけは本当だ。けれども、私は人殺しでも悪漢でもない。君達が父子で私を諜計にかけようとするから、そう云う目に会っただけの話だ。所で、聞くが、ここへ来たのは君達二人だけだろうね」

「そうです」

道雄少年はもう相手の云いなりになるより仕方がないと云う風に、おとなしくうなずいた。