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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちゅうもんちょう

註文帳

泉 鏡花

Lesen Sie 註文帳 (ちゅうもんちょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.770 Zeichen · 67 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「へい、へい成程。」

「お若が例のやんちゃんをはじめての、騒々しいから厭だと謂うわ。じゃあ一晩だけ店の方へ行っていろと謂ったけれど、それをうむという奴かい。また眩暈をされたり、虫でも発されちゃあ叶わねえ。その上お前、ここいらの者に似合わねえ、俳優というと目の敵にして嫌うから、そこで何だ。客は向へ廻すことにして、部屋の方の手伝に爺やとこのお辻をな、」

「へい、へい、へい、成程、そりゃお前さん方御苦労様。」

「はははは、別荘に穴籠の爺めが、土用干でございますてや。」

「お前さん、今日は。」とお辻というのが愛想の可い。

藤三郎はそのまま土手の方へ行こうとして、フト研屋の店を覗込んで、

「よくお精が出るな。」

「いや、」作平と共に四人の方を見ていたのが、天窓をひたり、

「お天気で結構でございます。」

「しかし寒いの。」と藤三郎は懐手で空を仰ぎ、輪形にずッとして、

「筑波の方に雲が見えるぜ。」

七

「嘘あねえ。」

と五助はあとでまた額を撫で、

「怠けちゃあ不可いと謂われた日にゃあ、これでちっとは文句のある処だけれど、お精が出ますとおっしゃられてみると、恐入るの門なりだ。