Japanische Klassiker mit Furigana
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ちゅうもんちょう
註文帳
泉 鏡花
Lesen Sie 註文帳 (ちゅうもんちょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.770 Zeichen · 67 Bildschirme
唱えて進ぜなせえは聞えたけれど、お前、言種に事を欠いて、私が許をかかり合は、大に打てらあ。いや、もうてっきり疑いなし、毛頭違いなし、お旗本のお嬢さん、どうして堪るものか。話のようじゃあ念が残らねえでよ、七代までは祟ります、むむ祟るとも。
串戯じゃあねえ、どの道何か怨のある遊女の幽霊とは思ったけれど、何楼の何だか捕えどこのねえ内はまだしも気休め。そう日が合って剃刀があって、当りがついちゃあ叶わねえ。
そうしてお前、咽喉を突いたんだっていったじゃあねえか。」
「これから、これへ、」と作平は垢じみた細い皺だらけの咽喉仏を露出して、握拳で仕方を見せる。
五助も我知らず、ばくりと口を開いて、
「ああ、ああ、さぞ、血が出たろうな、血が、」
「そりゃ出たろうとも、たらたらたら、」と胸へ真直に棒を引く。
「うう、そして真赤か。」
「黒味がちじゃ、鮪の腸のようなのが、たらたらたら。」
「止しねえ、何だなお前、それから口惜いッて歯を噛んで、」
「怨死じゃの。こう髪を啣えての、凄いような美しい遊女じゃとの、恐いほど品の好いのが、それが、お前こう。」と口を歪める。
「おお、おお、苦しいから白魚のような手を掴み、足をぶるぶる。