Japanische Klassiker mit Furigana
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ちゅうもんちょう
註文帳
泉 鏡花
Lesen Sie 註文帳 (ちゅうもんちょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.770 Zeichen · 67 Bildschirme
姿も容も、世にまたかほどまでに打解けた、ものを隠さぬ人を信じた、美しい、しかも蟠のない言葉はあるまい。
左の衣兜
二十二
意外な言葉に、少年は呆れたような目をしながら、今更顔が瞻られた、時に言うべからざる綺麗な思が此方の胸にも通じたので。
しかも遠慮のない調子で、
「いずれお詫をする、更めてお礼に来ましょうから、相済まんがどうぞ一番、腕車の世話をしておくんなさい。こういうお宅だから帳場にお馴染があるでしょう、御近所ならば私が一所に跟いて行くから、お前さん。」
杉は女の方をちょいと見たが、
「あなた何時だとお思いなさいます。私どもでは何でもありやしませんけれども、世間じゃ夜の二時過ぎでしょう。
あれあの通、まだ戸外はあんなでございますよ。」
少年は降りしきる雪の気勢を身に感じて、途中を思い出したかまた悚とした様子。座に言が途絶えると漂渺たる雪の広野を隔てて、里ある方に鳴くように、胸には描かれて、遥に鶏の声が聞えるのである。
「お若さん、お泊め申しましょう、そして気を休めてからお帰りなさいまし。
私どもの分際でこう申しちゃあ失礼でございますけれども、何だかあなたはお厄日ででもいらっしゃいますように存じますわ。