Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちゅうもんちょう

註文帳

泉 鏡花

Lesen Sie 註文帳 (ちゅうもんちょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.770 Zeichen · 67 Bildschirme

Aozora Bunko

先の内もちょいちょい紛失したことがあるにゃあります。けれども何の気も着かねえから、そのたんびに申訳をして、事済みになり/\したんだが。

毎々のことでしょう、気をつけると毎月さ、はて変だわえ、とそれからいつでも寝際にゃあちゃんと、ちゅう、ちゅう、たこ、かいなのちゅ、と遣ります。

いつの間にか失くなるさ、怪しからねえこッたと、大きに考え込んだ日が何でも四五年前だけれど、忘れもしねえ十九日。

聞きなせえ。

するとその前の月にも一昨日持って来たとッて、東屋の都という人のを新造衆が取りに来て、」

五助は振向いて背後の棚、件の屋台の蔭ではあり、間狭なり、日は当らず、剃刀ばかりで陰気なのを、目金越に見て厭な顔。

四

「と、ここから出そうとすると無かろうね。探したが探したがさあ知れねえ。とうとう平あやまりのこっち凹み、先方様むくれとなったんだが、しかも何と、その前の晩気を着けて見ておいたんじゃアあるまいか。

持って来たのが十八日、取りに来たのが二十日の朝、検べたのが前の晩なら、何でも十九日の夜中だね、希代なのは。」

「へい、」と言って、若い者は巻煙草を口から取る。