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Japanische Klassiker mit Furigana

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ごろのろんり

語呂の論理

中谷 宇吉郎

Lesen Sie 語呂の論理 (ごろのろんり) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.587 Zeichen · 14 Bildschirme

Aozora Bunko

こういう例は、勿論外にも沢山あるのであって、特に或る種の政治家たちの議論には、随分激しい語呂の論理が平気で幅をきかせているようである。先年いつか汽車の中で、こういう種類の政治家らしい人が、肥って頑丈な肩をいからせながら、地方の代表者らしい人を二、三人前に置いて、盛に高説をきかせていたのを見たことがある。丁度或る大学事件がやかましかった頃で、その政治家は、大学の「研究の自由」について盛に論じているらしかった。

「いくら研究の自由だからと言っても、ちゃんと大学令に、国家に枢要なる研究の蘊奥を極めとある以上、(本当はそんなことは書いてないが)国家に害あるような研究を自由にやるという法はないじゃないかね」

「いや勿論で御座いますよ。どうもこの頃大学の先生も少し図に乗り過ぎましたからね」

「そうだよ、そうだよ。少し図に乗り過ぎているんだよ、常識で考えたって、国家から金を貰って、国家の機関として研究をしているのに、国家に枢要なる研究をするのは、君、当り前だよ」

という風な話がちょいちょい聞えて来る。こういう議論は勿論本当過ぎるくらい本当のことで、何も議論になるような問題ではないのである。