Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
いかにどくしょすべきか
読書と人生
三木 清
Lesen Sie 読書と人生 (いかにどくしょすべきか) von 三木 清 (みききよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.486 Zeichen · 57 Bildschirme
たいていの人が先生の書物は難解であるという。しかしその強靱な論理を示す文章の間に、突然魂の底から迸り出たかのような啓示的な句が現われて、全体の文章に光を投げる。それまで難解をかこっていた読者は急に救われたかのような思いがして、先を読み続けてゆく。先生の講義もやはり同じようであった。先生の本を読んでわからなかったことが、ぽつりぽつりと講義をされる先生の口から時々啓示のように閃いて出てくる言葉によって突然はっきりわかってくることがある。先生の座談が私にはやはりそうであった。恐らく先生は論文を書いてゆかれるうちに、講義をしてゆかれるうちに、ひとと座談をされるうちに、初め自分に考えていられなかったような思想の緒を見出されるのではあるまいか。『自覚に於ける直観と反省』以来、文字通りに悪戦苦闘しながら先生が体系家として生長された時代に、私は先生の学生であったことを幸福に思う。先生のあの独特な講義の仕方を考えて、私は特にそのことを感じるのである。それは単に説明を与えられることでなく、先生の場合、その哲学がどのようにして作られてゆくかを直接に見ることであった。
弟子たちの研究に対しては、先生はめいめいの自由に任されて、干渉されることがない。