Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうほうちゅうけいきょく
諜報中継局
海野 十三
Lesen Sie 諜報中継局 (ちょうほうちゅうけいきょく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.537 Zeichen · 40 Bildschirme
「ジム爺さんに靴が縫えるかね」
「こうなれば何でもやらあね。この皮が問題だて。実はな、古椅子に貼ってあった皮を引剥して、三日間脂を喰わせてよ、それから縫いに懸ったてえわけよ。底皮はな、古トランクよ。これは二足目だがね、どうもうまく恰好がつかない」
「なるほど、そういえばちと不恰好だね。でもいいよ、ちゃんと役に立つんだから」
「ところが、この前に作った靴は二日で駄目さ」
「なぜ」
「なぜったって、靴の皮と、古椅子古トランクの皮じゃ強さがまるっきり違うんだ。靴の裏は木にする方がいいかもしれねえな」
「ふうん。爺さん。あたしにも一足作って来ておくれなね。お礼をするよ、本当に……」
「へえ。何を礼に呉れるかね」
「すばらしいものだよ。耳をお貸し」
(間)
「へえっ。とんでもない。わしをからかう気かね」
「からかやしないよ。本当の話だよ。代用品と違って、まじり気なしのぱりぱりだよ」
「ううん……」
「頼んだよ」
「ふうん。とにかく作っては来るがね」
「しっかりおしよジム爺さん。予約の印に、コーヒーを出してやるよ。うちへ寄んな」
「コーヒーがあるのかい」
「うちの亭主が、この間戦地から帰って来たときに置いていったのよ。