Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶたきちとヒョロこ
豚吉とヒョロ子
三鳥山人
Lesen Sie 豚吉とヒョロ子 (ぶたきちとヒョロこ) von 三鳥山人 (みどりさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.498 Zeichen · 111 Bildschirme
「成るほど。よくわかりました」
「サア。酒をもう一斗持って来い」
「ヘイ、只今持って来させます。それでは序に私のおやじがカンシャク持ちで困りますから、それも治して下さいませ」
「よしよし、つれて来い」
こうして無茶先生は家中の者の病気をみんな治してやりました。
先ずおやじのカンシャク頭は、テッペンをクリ抜いて蓋をするようにして、憤った時はその蓋を取ればなおるようにしてやりました。
お婆さんの禿頭は、頭の上を掻きむしって、毛の種を蒔いてやりました。
娘の低い鼻は、鼻の穴に突っかい棒を入れて高くしてやりました。
女中の居ねむりは、着物の襟にトゲを縫いつけて、うつむくと痛いように仕かけてやりました。
下男の腰が痛いのは、腰の処に太い鉄の釘を打ち込んで丈夫にしてやりました。
こうしてみんなの病気を治してやりましたので、無茶先生のまわりに大きい、小さいお酒の樽がいくつも積まれました。
「もう病人は居ないか」
と無茶先生が云いますと、宿屋の主人は畳にあたまをすりつけて、
「ありがとう御座います。この上はこの家中のものがみんな死なないようにして下さいませ」
といいました。