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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぶたきちとヒョロこ

豚吉とヒョロ子

三鳥山人

Lesen Sie 豚吉とヒョロ子 (ぶたきちとヒョロこ) von 三鳥山人 (みどりさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.498 Zeichen · 111 Bildschirme

Aozora Bunko

「それをいえば私は又テンカンを引きます」

と云ううちに、袖をふり切って表に飛び出して、荷物を荷いで車力を引きながらドンドン駈け出してゆきました。

それから鍛冶屋の爺さんは八百屋の門の口まで車力を引っぱって来ましたが、又考えました。

「待てよ。あの魔法使いの山男は葱は白いヒゲだけ、玉葱は皮だけ、大根は首だけ、芋は尻と頭だけと云ったぞ。そのほかの鷄や獣もみんなすこしずつしか喰べないと云ったぞ。そうして、その入り用なところはみんな棄ててしまうようなところばかりだから、お金を出して丸ごと買うのは馬鹿馬鹿しい。八百屋や肉屋へ行ってそこだけ貰って来れば、いくらでもある上に、持って帰るのに軽くていい。そうだそうだ」

鍛冶屋のお爺さんは八百屋へ這入って来まして、

「玉葱の皮と大根の首と、葱の白いヒゲと、お芋の頭と尻尾を下さい」

といいますと、八百屋の丁稚は笑い出しました。

「そんなものは八百屋には無いよ。丸ごとならあるけれど」

「ヘエ。それじゃどこにありますか」

「どこにも無いよ。料理屋へ行けばハキダメに棄ててあるけれども、キタナイからダメだ。やっぱり丸ごと買うよりほかはないよ」