Japanische Klassiker mit Furigana
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まけないしょうねん
負けない少年
吉田 甲子太郎
Lesen Sie 負けない少年 (まけないしょうねん) von 吉田 甲子太郎 (よしだきねたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.019 Zeichen · 14 Bildschirme
そんなことをしているうちに、とうとうはじめにキーシュに出会った場所の近くへかえって来たもんだ。この時にはもう、熊は這うことも出来ないのだ。そこでキーシュは熊のそばへ寄って、ずぶりと槍で突き殺してしまったんだ」
「それからどうした」
せきこんで誰かが聞きました。
「わしらは、キーシュが熊の皮を剥いでいるのをほっといて、この話をしようと思って駈けもどって来たんだよ」
六
その日の午後、女どもが肉を運んで来る間に、男たちは寄合って相談していました。キーシュが家へ帰るとすぐ使が来て、寄合の席へ出て来いといういいつけでした。だが彼は、自分はお腹がすいて疲れている、それに自分の雪小屋は大きくて居心地がよいし、大勢の人を入れることが出来るのだ、という返事を持たせて使をかえしてやりました。
寄合の席にいた男たちは、どうかしてほんとのところが知りたいという気持で一ぱいだったので、それをきくと一斉に立ちあがり、残らずキーシュの雪小屋へ出かけてゆきました。キーシュは食事をしていましたが、礼儀正しく一同を迎え入れて、それぞれの身分に従って順序よく皆を席につかせました。母親は得意な気もちがしたり、きまりがわるいような気がしたりして落ちつきませんでしたが、キーシュは落ちつきはらっていました。