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Japanische Klassiker mit Furigana

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まけないおとこ

負けない男

佐々木 邦

Lesen Sie 負けない男 (まけないおとこ) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.799 Zeichen · 202 Bildschirme

Aozora Bunko

その相手が矢張り女子大学生で、而も道子さんの同級生だ。

「有難う。しかし僕のは貰うんでなくて貰われるんだから威張れない」

「そんな遠慮が要るものか」

「案内状を出すから、来てくれ給え」

「いつだい?」

「来月の五日だ。晩の披露式丈けで宜い」

「それまで東京にいるようだったら、無論出席する」

「養子となると争われないもので、此方の方は人数からして尠い。郷里から親父と兄貴の夫婦が一組来てくれるばかりさ」

「同級生を狩り出したら何うだい?」

「招待したいような顔触は皆何処かへ行ってしまったよ。斯うと知ったら、あんなに骨を折って送別の辞をやるんじゃなかった」

「ハッハヽヽ。努めたりと言うべしだったよ」

「東京にいるのは誰と誰だろうな?」

「尾崎がいる」

「彼奴は書き入れだ。それに田口と君塚」

と間瀬君は指折数えて、

「君は一体何の用で今頃東京へ行くんだい?」

と訊いた。

「就職の奔走さ。西本さんから電報が来た」

「それは宜い。もう贅沢を言わないで有りつき給え」

「今度は逃すまいと思って、急遽駈けつけるところさ」

「奥田君のところへ行っていたんだろう?」

「うむ」

「就職よりもその方が熱心だね」