Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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びんぼう

貧乏

幸田 露伴

Lesen Sie 貧乏 (びんぼう) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.102 Zeichen · 17 Bildschirme

Aozora Bunko

「下らないことをお言いで無い、そうすりゃあ汝はどうするというんだエ。

「構うことあ無えやナ、岩崎でも三井でも敲き毀して酒の下物にしてくれらあ。

「酔いもしない中からひどい管だねエ、バアジンへ押込んで煙草三本拾う方じゃあ無いかエ、ホホホホ。

「馬鹿あ吐かせ、三銭の恨で執念をひく亡者の女房じゃあ汝だってちと役不足だろうじゃあ無えか、ハハハハ。

「そうさネエ、まあ朝酒は呑ましてやられないネ。

「ハハハ、いいことを云やあがる、そう云わずとも恩には被らあナ。

「何をエ。

「今飲んでる酒をヨ。

「なぜサ。

「なぜでもいいわい、ただ美味えということよ。

「オヤ、おハムキかエ、馬鹿らしい。

「そうじゃあ無えが忘れねえと云うんだい、こう煎じつめた揚句に汝の身の皮を飲んでるのだもの。

「弱いことをお云いだねエ、がらに無いヨ。

「だってこうなってからというものア運とは云いながら為ることも為ることもどじを踏んで、旨え酒一つ飲ませようじゃあ無し面白い目一つ見せようじゃあ無し、おまけに先月あらいざらい何もかも無くしてしまってからあ、寒蛬の悪く啼きやあがるのに、よじりもじりのその絞衣一つにしたッ放しで、小遣銭も置いて行かずに昨夜まで六日七日帰りゃあせず、売るものが留守に在ろうはずは無し、どうしているか知らねえが、それでも帰るに若干銭か握んで家へ入えるならまだ