Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あかいえりまき

赤いえり巻き

小川 未明

Lesen Sie 赤いえり巻き (あかいえりまき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.686 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

このとき、そばの林の枝にとまって、赤いいすかが鳴いていました。もう、秋もふけていました。林をおとずれる風は荒く、空の雲ゆきは早かった。そして、ところどころに、青ガラスのような冴えた色が見えたのです。

姉は、この秋から、冬にかけてくる小鳥をめずらしそうに見ているうちに、ふと、心に浮かんだのは、この赤い鳥の毛のような、真っ赤な色のえり巻きを妹に買ってやろうということでした。東京は、雪は、あまりないが、冬は風が寒いと聞いている。外へ用事に出かけるのにも、えり巻きがなくてはならないだろう。赤いえり巻きを買ってやったら、妹も、さぞ喜ぶにちがいないと考えました。

姉は、町へ出ました。そして、洋品店で、赤いえり巻きを買って家に帰り、それを妹に与えたのであります。

「まあ、きれいなえり巻きだこと。」といって、妹は目をみはりました。

「私は、考えたのだよ、東京のステーションに降りたとき、この真っ赤なえり巻きをしていったら、迎えに出てくださる方に、おまえだということがわかるだろうと思って……。それに、この赤い色は、悪い色でないと思ったのだから……。」と、姉はいいました。