Japanische Klassiker mit Furigana
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あかいステッキ
赤いステッキ
壺井 栄
Lesen Sie 赤いステッキ (あかいステッキ) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.482 Zeichen · 23 Bildschirme
そういって聞かせるお母さんへ克子ははげしく肩をふり、
「ええい、幼稚園い行くんじゃい」
と、手をふりあげる。
「盲学校はおもっしょいぞ、お母さんが克ちゃんなら盲学校い行きたいな。盲学校は誰っちゃ、克をなぶったり、泣かしたりしやせん。赤いステッキくれて、それをついて歩きよったら、自動車や自転車やが突きあたらんように通ってくれる」
「どして?」
「自動車のおっさんがな、おお、あの子は赤いステッキ持っとるぞ、ははあ、目々が悪い子じゃげな。ようし、突きあたらんように横の方を走らんならん。そう思て克の横の方を通るん」
「自転車は?」
「自転車もそう思う」
克子は目をきろ、きろと動かした。いつか浜で自転車に打つかって血を出したのを思いだしたらしく、目を伏せて肩をすくめた。その顔つきにも心の動きがありありとあらわれていた。
「ああ、盲学校い行きたいなお母さんは――克ちゃんは幼稚園な」
「えいいん」
「ほんな、どこい行きたいん」
「盲学校行くんじゃい」
「あれっ、さっき幼稚園い行くいいよったん誰ぞいや」
お母さんはおおげさな声でいった。克子はきまりの悪いような顔つきで唇をゆがめ、
「幼稚園やこいもう好かんわい」