Japanische Klassiker mit Furigana
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あかとんぼ
赤とんぼ
Lesen Sie 赤とんぼ (あかとんぼ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.021 Zeichen · 7 Bildschirme
おじょうちゃんです。あのかあいいおじょうちゃんです。
けれども、今日のおじょうちゃんは、悲しい顔つきでした。そして、この別荘へはじめて来たときかぶってた、赤いリボンの帽子を着け、きれいな服を着ていました。
赤とんぼはいつものように飛んで行って、おじょうちゃんの肩にとまりました。
「あたしの赤とんぼ……かあいい赤とんぼ……あたし、東京へ帰るのよ、もうお別れよ。」
おじょうちゃんは、小さい細い声で泣くように言いました。
赤とんぼは悲しくなりました。自分もおじょうちゃんといっしょに東京へ行きたいなと思いました。
そのとき、おじょうちゃんのお母さんと、赤とんぼにいたずらをした書生さんが、出てまいりました。
「ではまいりましょう。」
皆、歩き出しました。
赤とんぼは、やがておじょうちゃんの肩を離れて、垣根の竹の先にうつりました。
「あたしの赤とんぼよ、さようなら――」
かあいいおじょうちゃんは、なんべんもふりかえっていいました。
けど、とうとう、皆の姿は見えなくなってしまったのです。
もう、これからは、この家は空家になるのかな――赤とんぼは、しずかに首をかたむけました。