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Japanische Klassiker mit Furigana

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えっちゅうつるぎだけ

越中劒岳

木暮 理太郎

Lesen Sie 越中劒岳 (えっちゅうつるぎだけ) von 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.680 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

窓の底部からは西側を右にからんで更に左に登り、一時間で三窓の頭に達し、其処から尾根を伝えば一時間半の後には絶頂の人となり得る。此道は大正四年の七月に私と南日君とで登ったのが最初の試みではなかろうか。

小窓と三窓との間は劒岳の尾根の中で、縦走に最も困難であり且つ危険な場所であって、初めての人には綱を要するのであろうが、綱が無ければ通過不可能という程ではない。三窓の底部から右に大岩の根元を廻って行くと、小窓の頭の最高点との間に在る岩の大きな裂け目にぶつかる。之を通過するのが骨折仕事なのである。それでも注意して上の方で路を探せば、通れる所が見当るであろう。大正二年八月に吉沢庄作君は小窓から登って此処に達した時、この裂け目の為に三窓へ出られないで、元の路を引返した。其後船田三郎君や斎藤新一郎君などが初めて此処を通過された。

小窓の雪渓は東から登っても西から登っても楽であるから、劒沢から、伊折方面へ、又は伊折から劒沢へ入り込むには、早月川を上下して別山乗越を登降する迂路よりも遥に便利である。唯だ残雪の少ない年の八月中旬頃になると、西側の雪渓が途切れる虞があるから注意を要する。