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Japanische Klassiker mit Furigana

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おどるちへいせん

踊る地平線(上)

谷 譲次

Lesen Sie 踊る地平線(上) (おどるちへいせん) von 谷 譲次 (たにじょうじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 168.926 Zeichen · 332 Bildschirme

Aozora Bunko

しなけりゃ宜かったと思ったほどだ。が、今になってそんなことを言ったってはじまらない。巡査だって何もぼんやり立ってるんじゃなくて、白塗りの棍棒を振り廻しながら盛んに無辜の歩行者を白眼みつけたり、その余暇に、前を走る自動車にとても忙しそうにやたらに挨拶してる。

朝なら「お早う」。

晩なら「今晩は」と。

ばかに交通巡査を眼の仇敵にしてるようだが、全くこんなふうなんだから、自動車にはいつだって轢かれるほうが悪いんで、そしてこのプラス・ドュ・ラ・コンコルドを轢かれずに渡った人はあんまりない。私は中央の島みたいなところを飛びとびに辿ったから轢かれなかった。轢かれちゃったんじゃあこの話が出来ないから――。

そこで、これからの一本道が名にし負うシャンゼリゼエなんだが、こいつがまた凱旋門まで一哩と四分の一もある、おまけにいやに真直ぐだから、気のせいか、なお長い。

なんて、てくりながらそんなにのべつ愚痴を溢すくらいなら、早くタキシにでも乗ったらいいじゃないかと思うだろうが、いくら私が酔狂だってこうして郵便脚夫みたいに歩きたかないけれど、それがそうは往かないと言うわけは、じつは、身をもって歩き廻らない以上、どうにもならない役目を一つ、ゆうべ私は親分のアンリ・アラキから仰せつかっているのである。