Japanische Klassiker mit Furigana
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おどるちへいせん
踊る地平線(上)
谷 譲次
Lesen Sie 踊る地平線(上) (おどるちへいせん) von 谷 譲次 (たにじょうじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 168.926 Zeichen · 332 Bildschirme
すばらしい音楽と大道具。割れっ返る声量と衣裳美の夢幻境。幕あいに廊下を歩くと、ここにもいたるところにレイニンの像が飾ってあるのを見る。ハルビンで同じホテルに泊り合わせ、東支倶楽部の舞踊会でも私たちのまえにいた独逸人の老夫婦が、こんやも私達の前に掛けている。両方で気がついて奇遇をよろこぶ。
閉ねて出ると、高い劇場の破風に、有名な四頭の馬がひく戦車の彫刻が、夜の雲をめざして飛ぼうとしていた。露のおりた石の道を馬車で帰る。霧のなかから浮かび出て霧へ消える建物。ひづめの音。半月。第五日の印象。いまのSSSR、コサックと農民と労働者が美装の史書へしるした大きな黒い手のあとだ。
第六日。
終日散歩。古物店をまわり歩く。百貨店モストログの入口で、コウカサスの花売娘がすみれの花束を妻のポケットへ押しこむ。おしこんで置いてあとからお金をねだる。苦笑して一留を献ずる。
ダイヤモンド一カロット約三百留。九百留も出せばちょっとしたものがある。ウラルの七宝、ことに銀細工がいい。ロマノフ家の紋のついた皿・洋杯・ナイフの類、どこでも安く売っている。
かえりに路傍に人だかりがしていた。