Japanische Klassiker mit Furigana
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おどるちへいせん
踊る地平線(下)
谷 譲次
Lesen Sie 踊る地平線(下) (おどるちへいせん) von 谷 譲次 (たにじょうじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.823 Zeichen · 283 Bildschirme
ドン・ホルヘの歩調も、殺害さるべき牛の身の上を忘れてとても陽気にならざるを得ない。てらら・らん・らん! てらら・らん・らん! と。
何と舞踏的なパサ・ドブレ!
てらら・らん・らん!
てらら・らん――!
洪水のような西班牙人の混雑に押されて、ドン・ホルヘの私も闘牛楽に合わせて踊りながら、いよいよ入口を潜った。
と、突如、円形の黄砂広場は、直射を受けて眼に痛い。
そしてその周囲、城壁のように石の段々に重なって動き、そよぎ、うなずき合っている八千から一万のすぺいん人種の顔――あとからもどんどん割り込んできている。
上には、太陽の示威運動だ。
これより先――。
ボルドオから聖セバスチャンを経てMADRIDへ辿り着いたジョウジ・タニイ――それは陸橋に月が懸って、住宅の根元の雑草にBO・BOと驢馬の鳴く晩だった――が、ドン・ホルヘに転身してこのマドリイの宿ときめたのが、商業街の心臓モンテイロ街のいま居る家だった。
ここでちょっと道くさを食べる。
いま言った町の名だが、このモンテイロというのは主馬頭の語意だ。すなわち、いつの世かこの町のこの家に、時の王に仕侍する主馬頭が住んでいたことがあった。