Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

きんせいかいじんでん

近世快人伝

夢野 久作

Lesen Sie 近世快人伝 (きんせいかいじんでん) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.469 Zeichen · 157 Bildschirme

Aozora Bunko

「馬鹿にするな」

「そこで感心するのは今のマクラ魚です。若夫婦の新婚の夜が明けますとコイツが忽ち大活躍を始めますので、若夫婦の身のまわりにザラザラした身体をコスリ付けて、スッカリ大掃除をしながら、アトから跟いて行きます、つまるところこのマクラ魚という奴は鯨の新婚旅行が専門に生れ付いた魚で、枕になってやったり後の掃除をしてやったりしながら、カムサッカでもベンガラ海でもアネサン島の涯までも、トコ厭やせぬという……新婚旅行のお供がシンカラ好きな魚らしいですなあ」

爆笑。又爆笑。狂笑。又死笑。皆、頭を抱え、畳の上を這いまわって笑い転げた。流石の謹厳な八代大将も総義歯をハメ直しハメ直し鼻汁と涙を拭い敢えず、苦り切ってシキリに汗を拭いていた武谷博士も、とうとう落城してニヤリとしたのが運の尽き。しまいにはアンマリ笑い過ぎて眼鏡の玉の片方をなくする始末。その中にタッタ一人林技師が如何にも不満そうにグビリグビリと手酌でやっているのを見た人の悪い令兄が、

「オイ。駒生。何とか註釈を入れんか」

と嘲弄したが、林技師が額の生汗を拭いて坐り直した。

「ハイ。註釈の限りではありません」