Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こんどういさみとかがく

近藤勇と科学

直木 三十五

Lesen Sie 近藤勇と科学 (こんどういさみとかがく) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.465 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

「組に、鉄砲の打てる者はいるか」

と、這い乍ら叫んだ。

「三匁玉なら」

遠くで答えた。

「スナイドルか、ジーベルじゃ」

「毛唐の鉄砲は、打てん」

「誰もないか」

誰も答えなかった。

三

誰も、物を云わなかった。敗兵が、その中を、走り抜けようとして、倒れると

「馬鹿っ」

突倒したり、なぐったりした。

「何をっ」

起上ると、睨みつけたが、新撰組の旗印をみると、すぐ、走ってしまった。

「もうこれきりか」

前と、後ろとに「撰」と大書した四角い旗を立てていたが、その旗へ集った人々は、八十人しか無かった。二百五十人余で、伏見の代官役所から打って出、百七十人、御香ノ宮で、一槍も合さずに討たれたのだった。

それから、橋本で退却して、夜戦に、いくらか戦ったが、誰も鉄砲の音がすると、出て行か無くなってしまった。

枚方へくると、敗兵が、堤の上に、下の蘆の間に、家の中に、隊伍も、整頓もなく騒いでいた。大小の舟が、幾十艘となく、繋がれていたが、すぐ一杯になって、次々に下って行った。

舟番場の所には、槍が閃いていて、大勢の人が、何か叫び乍ら、兵を押したり、なぐったり、突いたり、槍を閃かしたりしていた。