Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

とうめいねこ

透明猫

海野 十三

Lesen Sie 透明猫 (とうめいねこ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 10.223 Zeichen · 21 Bildschirme

Aozora Bunko

といって「それから、食うに困っているんだろう」ときいた。

青二は、やっぱりうなずくしかなかった。

「よおし、心配するな。おれについて来い。お前ひとりぐらいは、たらふく食わせてやる。さあ行こう」

どうしてその青年が、青二にそう親切なのか分らなかった。しかし今はその青年に力を借りるよりほか道がないことが、青二に分っていた。そこで青二は、この青年に、重大な秘密をあかすことにした。

ただし青二は、自分のことは、さすがにいいだすことが出来なかった。猫のことだけを話したのである。

すると青年六さんは、目をかがやかして喜んだ。

「え、そいつは、すばらしいじゃないか。たいへんな金もうけがころがりこんだものだ。いや……お前、これは大もうけになるぜ。おれに万事をまかせなよ。そして利益は五分五分に分けよう」

六さんはすっかり乗り気になった。

「ところでちょっと、その本尊さまというのを見せてくれよ」

そこで青二は、猫のはいっているふろしきを、六さんにさわらせた。

「なるほど、たしかにこの中に、猫みたいなものがはいっているぞ」

「そこで、ふろしきの中をのぞいてごらん」

青二は、ふろしきのはしをすこしあけて、六さんに中をのぞかせた。