Japanische Klassiker mit Furigana
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いあいしゅう
遺愛集
窪田 空穂
Lesen Sie 遺愛集 (いあいしゅう) von 窪田 空穂 (くぼたうつぼ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.231 Zeichen · 7 Bildschirme
夙に死別した母を憶い、故郷の何ということもない風物を憶った歌などには、純良で、無垢の気分がにじみ出ていて、微笑を誘われるものがある。又、自身の身世を大観し、現在の心胸を披瀝した大きな歌がある。そうした歌を読むと、頭脳の明※(「日+折」、第4水準2-14-2)さ、感性の鋭敏さを思わずにはいられない感がする。歌は例示を待つまでもなく、「遺愛集」に満ちている。
島秋人の歌評をする以上、その表現技法に触れるべきである。
秋人君は表現技法に巧みではない。修練の年月が足りないのである。未熟で、たどたどしい作さえある。これは余儀ないことである。しかし秋人君の作は、ほとんど全部取材は単純である。思い入れは深い。それを正直に、素直に表現しているので、作意は短歌形式に盛りきられて、程のよい、過不及のない物となっている。その出来のよい作は、稚拙さが却って真実感を生かす結果ともなっているのである。
現短歌界は空前の広さをもっている。月刊歌誌が五百種はあろうという。「毎日歌壇」のその中に占める位置は軽いものといわざるを得ぬ。しかし死刑囚島秋人の作に関心をもっている人の数は意外と多いようである。