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Japanische Klassiker mit Furigana

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じゃしゅうもん

邪宗門

芥川 竜之介

Lesen Sie 邪宗門 (じゃしゅうもん) von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 40.184 Zeichen · 79 Bildschirme

Aozora Bunko

でございますからこの御問答は、それぎり立ち消えになってしまいましたが、御親子の御仲には、この時からある面白くない心もちが、挟まるようになったかと存ぜられます。

四

それから大殿様の御隠れになる時まで、御親子の間には、まるで二羽の蒼鷹が、互に相手を窺いながら、空を飛びめぐっているような、ちっとの隙もない睨み合いがずっと続いて居りました。が、前にも申し上げました通り若殿様は、すべて喧嘩口論の類が、大御嫌いでございましたから、大殿様の御所業に向っても、楯を御つきになどなった事は、ほとんど一度もございません。ただ、その度に皮肉な御微笑を、あの癖のある御口元にちらりと御浮べになりながら、一言二言鋭い御批判を御漏らしになるばかりでございます。

いつぞや大殿様が、二条大宮の百鬼夜行に御遇いになっても、格別御障りのなかった事が、洛中洛外の大評判になりますと、若殿様は私に御向いになりまして、「鬼神が鬼神に遇うたのじゃ。父上の御身に害がなかったのは、不思議もない。」と、さも可笑しそうに仰有いましたが、その後また、東三条の河原院で、夜な夜な現れる融の左大臣の亡霊を、大殿様が一喝して御卻けになった時も、若殿様は例の通り、唇を歪めて御笑いになりながら、