Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

やこ

野狐

田中 英光

Lesen Sie 野狐 (やこ) von 田中 英光 (たなかひでみつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.615 Zeichen · 39 Bildschirme

Aozora Bunko

になる。

また泥棒に入られる前夜、外泊したのは事実だが、それは国際文化社という歴とした雑誌社の編集者で、男がふたりで、女は桂子ひとり。新橋の近くの待合で一夜を飲み明かし、指一本も触れさせなかった、という桂子の話まであっさり信じてしまう。その泥棒にしても、桂子がフラフラと出て、連れてきたのではなく、マーケットで一度、逢っただけの男が、彼女の家を探りあて、麻雀で夜明しした後でつかれているから休ませてくれ、とノコノコ上りこんできたのだという、桂子の話も信じる。そして、桂子に頼んで、アドルムを更に十錠。そのために心気ますます朦朧としてきて、桂子が酒を飲みましょうか、というのに、締切間近の仕事も忘れ、ふたりで近くの中華料理店に上りこむ。

そして熱い酒を飲みだすと、私はなにがなんだか分らなくなる、いっさいの恥も外聞も忘れ、まるで自制心がなくなる。散々飲んだり食べたりした後、その店に払う勘定がないと、店の子供を使いにやり姉を呼ばせる。姉はいちばん下の五つの女の子を連れ、やってきたが、私の醜態をみると泣いてしまったようだ。そして意見がましいことをいうのに、虎狼のような心になっている私は、床の間の置物を掴んで、姉に投げつけようとした。