Japanische Klassiker mit Furigana
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のぎくのはな
野菊の花
小川 未明
Lesen Sie 野菊の花 (のぎくのはな) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.396 Zeichen · 7 Bildschirme
かじ棒を握ったまま、二人を見ていた青年は、
「ここには、余分がないから、お店へいってきいてごらん。」と、答えました。
「お店ってどこなの。」
「ここを曲がって、ずっといくと火の見やぐらがあるだろう。その前の花屋の横を入ったところだ。」
牛乳屋さんはいそがしそうに、いい残して、また威勢よく走っていきました。小石の上を箱がおどるようです。ふり向くと、ほこりが風に吹かれていました。
二人は教えられた牛乳店へいきましたが、店さきに、西日が当たってテーブルの上には、新聞が拡げられていました。そして片方のたなには空きびんがずらりと並んでいました。
「牛乳を五銭くださいませんか。」と、清吉がいいました。
店にいた、おかみさんが、
「いま、ちっともないのですが。」といって、断りました。
二人は、たぶんそんなことだろうというような気もしたので、格別驚きも、力落としもしませんでした。
「僕、帰ったら、赤ちゃんにやるのを、ちっとばかし分けてもらってくるよ。」と、勇ちゃんが、いいました。
「この五銭で、ビスケットを買ってやろうか。」と、清吉は、あたりの店を見ながら、歩きました。
そのころ、牛乳を配達する箱車を引いた青年は、白のことを思い出していました。