Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きんぞくにんげん

金属人間

海野 十三

Lesen Sie 金属人間 (きんぞくにんげん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 78.616 Zeichen · 157 Bildschirme

Aozora Bunko

「自殺ですか。それとも……」

「自殺する原因があったでしょうか」

検事は、ちょっとしたことばのはしにも、職業意識をはたらかして、突っこむものだ。

「知らんですなあ」

博士は、両手をうしろに組んで、ぶっきらぼうにものをいう。

「わたしどもは、他殺事件だと考えています」

「他殺? ふーン。下手人は誰でしたか」

博士はおなじ調子できく。

「さあ、それがもうわかっていれば、われわれもこんな顔をしていないのですが……」

と検事はちょっと皮肉めいたことばをもらし、

「真犯人をつきとめるためには、ぜひとも、あなたのお力ぞえを得なくてはならないと思いまして、会見をお願いしたわけです」

「ぼくは、何もあなたがたの参考になるようなことを持っていないのです。生き残った者に聞いてごらんになるほうがいいでしょう」

「それはもうしらべずみです。あとはあなたにおたずねすることが残っているだけです」

「ああ、そうですか。それなら何でもお聞きなさい」

あざ笑う博士

そこで検事は、型のとおりに昨夜お三根が殺される前後の時刻において、博士はどんなことをしていたか、叫び声を聞かなかったか。格闘の物音を耳にしなかったか。