Japanische Klassiker mit Furigana
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きんざんそうわ
金山揷話
大鹿 卓
Lesen Sie 金山揷話 (きんざんそうわ) von 大鹿 卓 (おおしかたく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.736 Zeichen · 22 Bildschirme
市岡からは折り返し自分自身で調査したという返電だった。だが、それでもなお不安だったので、本当にだいじょうぶかともう一度電報を打つと、だいじょうぶ安心して来いという返電だ。それならばというので、買手を連れ、何万円かという現金まで用意してやって来た。ところが、いよいよ釧路へ行ってみると、何処が鉱区で何処に露頭があるのか、市岡にはまるっきり現場の案内ができない始末だったそうだ」
「いったい、市岡というのはどういう男なんだい?」
私は呆れ気味で言葉をはさんだ。
「たぶん五六年後輩だろうから、君は知らないかもしれないな。そら、例のあの男だよ。ついこないだ東京の新聞にも小さくでていた……」
「なにが出ていたんだ?」
「読まなかったかね。自宅で対談中にピストルでやられたという記事。僕のところへ北海道タイムスを送って来たが、これにはかなり大きく扱ってあった」
「原因はなんだい。やはり鉱山のいきさつか。今どきちょっと珍しい出入りだね」
「なんでも支笏湖の近くの金鉱区という事だが、最近その取引がついたらしいんだね。ところが前にその鉱区の共願者だった男が来て、鉱区が売れたのなら分け前よこせというんで、そいつも相当なもんだ、三日間ねばった。