Japanische Klassiker mit Furigana
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きんいろのボタン
金色のボタン
小川 未明
Lesen Sie 金色のボタン (きんいろのボタン) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.471 Zeichen · 8 Bildschirme
「おばさん、こんなのよ。」と、ゆり子ちゃんは、光るものを見せました。
「ああ、ボタンですか。ほほほ。」と、笑って、そのおばさんは、さっさといってしまいました。
ゆり子ちゃんは、しばらく立って、その菊の花のような、模様のついている、金色のボタンをながめていましたが、見れば、見るほどめずらしくなってきました。
「おまわりさんに、とどけなくていいかしらん。」
そんなことを考えているところへ、仲よしの正ちゃんが、あちらから飛んできました。
「ゆり子ちゃん、なにしているの。」
正ちゃんは、すぐに、ゆり子ちゃんの持っているものを見つけました。
「金ボタンだね、きれいだな。僕におくれよ。僕、勲章のように胸につけるのだから。」と、いいました。
「おまわりさんに、とどけなくていいか、私おうちへいってきいてみるわ。」と、ゆり子ちゃんが、いいました。
「とどけなくていいんだよ。これは、ほんとうの金じゃないんだもの。ただのボタンじゃないか。」と、正ちゃんは、しっかり握って、放そうとしませんでした。
おとなしいゆり子ちゃんは、いやといえませんでした。そして、困ったように、正ちゃんの顔を見ていました。