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Japanische Klassiker mit Furigana

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きんぎょはしんでいた

金魚は死んでいた

大下 宇陀児

Lesen Sie 金魚は死んでいた (きんぎょはしんでいた) von 大下 宇陀児 (おおしたうだる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.514 Zeichen · 22 Bildschirme

Aozora Bunko

「なあるほどね。こりや、おかしくなつた」

と警部も首をかしげた。

「でしよう? かんちがい、ということもあります。しかし全然いなかつたものを見たというのは……」

「大至急あのお医者さんを洗おうじやないか。何か出るよ。すぐとなりに住んでいるのだ。しかも医者だ。毒物の知識もあるはずだし、青酸加里だつて入手できるのだろう。……よし! やれ! パチンコ屋なんか、あとまわしでいい!」

そうして二人は、いつしよに椅子を立上つてしまつた。

配下のほとんど全員に手配を命じておいて、はじめはしかし、島本守には見張りだけをつけ、事件現場の金魚鉢を調べた。

気がついたとなると、あとからあとからと新しい着眼点がひらけてくる。

小鳥一羽飼つたこともないという、ごうつくばりの因業おやじが、なぜ金魚を飼う気になつたか、その点にも問題がないことはない。

調べると、果してあつた。

金魚鉢は、ぐるりに、白い砂をしきつめてある。砂をはらいのけると、埋めたと見せた鉢が、すぽりと土から抜きとれるようになつているのがわかつた。そして、鉢の下は、みかん箱の大きさの空洞で、つまり、鉢の下に何かをかくしておく場所ができているのであつた。