Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶくぶくながながひのめこぞう
鈴木三重吉童話集
鈴木 三重吉
Lesen Sie 鈴木三重吉童話集 (ぶくぶくながながひのめこぞう) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 58.287 Zeichen · 119 Bildschirme
歩くのがいやなら、お前だけは馬でいけばいい。あすこにいる馬をどれか一ぴきつかまえておおき。私はその間に家へいって、手綱と鞍をもって来るから。」と言いました。女は、
「ようございます。それではちゃんとつかまえておきますから、ついでにテイブルの上においてある私の手袋をもって来て下さい。」と言いました。
ギンは急いで引きかえして、鞍と手綱と、手袋とをもって出て来ますと、女は、さっきからそのままじっとそこに立ったきりでいました。ギンは、
「何をぼんやりしているの。早く馬をつかまえてお出でよ。」と、もって来た手袋の先でじょうだんにちょいと肩をたたきました。
「まあ、あなたはこれで一つ私をおぶちになりましたよ。私が何の悪いこともしないのに。」
女はため息をつきながらこう言いました。ギンはこの人をもらったときに約束したことを、すっかり忘れていました。
女は間もなく馬に乗って、二人で向うの家へいきました。
それからまたいく年もたってから、二人は或とき、今度は或家の名つけの祝いによばれていきました。人々はそれぞれ席について、ゆかいにさかずきを上げました。すると湖水の女は、ふいに涙をながして、一人でかなしそうにすすり泣きはじめました。