Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

『はちのこ』から『ごちゅうあん』まで

『鉢の子』から『其中庵』まで

種田 山頭火

Lesen Sie 『鉢の子』から『其中庵』まで (『はちのこ』から『ごちゅうあん』まで) von 種田 山頭火 (たねださんとうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.548 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

私は雑木が好きだ。この頃の櫨の葉のうつくしさはどうだ。夜ふけて、そこはかとなく散る木の葉の音、おりおり思いだしたように落ちる木の実の音、それに聴き入るとき、私は御仏の声を感じる。

雨のふる日はよい。しぐれする夜のなごやかさは物臭な私に粥を煮させる。

風もわるくない。もう凩らしい風が吹いている。寝覚の一人をめぐって、風はどこから来てどこへ行くのか。さみしいといえば人間そのものがさみしいのだ。さみしがらせよとうたった詩人もあるではないか。私はさみしさがなくなることを求めない。むしろ、さみしいからこそ生きている、生きていられるのである。

ふるさとはからたちの実となつてゐる

そのからたちの実に、私は私を観る。そして私の生活を考える。

雨ふるふるさとはなつかしい。はだしであるいていると、蹠の感触が少年の夢をよびかえす。そこに白髪の感傷家がさまようているとは。――

あめふるふるさとははだしであるく

最後に私は、川棚で出来た句『花いばら、ここの土とならうよ』の花いばらを茶の花におきかえなければならなくなったことを書き添えよう。そして、もう一句、最も新らしい一句を書き添えなければなるまい。