Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

どうぞうとろうじん

銅像と老人

小川 未明

Lesen Sie 銅像と老人 (どうぞうとろうじん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.632 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

「なに、かえって、一人というものは、いいものだ、気楽でな。まだ、年を取っても、手足はきくし、目も見えれば、耳もよく聞こえる。そんな、心配はいらない。私は、いっても、じきに帰ってくるから……。」といいました。

「じきに、お帰りなさらんでも、留守はだいじょうぶです。おじいさんがいられなくても、私たちだけで精を出せば、田や畑のことはできます。ゆっくりと、いろいろなところを見物して、おいでなさい。」

「おじいさん、ほんとうに、ごゆっくりしておいでなさいまし。」と、せがれの女房がいいました。

「おじいさん、僕もつれていっておくれよ。」と、そばで、この話を聞いていた、孫の正吉がいいました。

おじいさんは、正吉の頭をなでて、

「おまえなどは、大きくなれば、いくらでもいって見られる。私が東京見物にいったら、なにを土産に買ってきてやったらいいものかのう……。」

「ねえ、おじいさん、僕も、つれていっておくれよ……。」

「ばか、おじいさんは、幾日も泊まってきなさるんだ。」

このとき、おじいさんは、東京のにぎやかさを、ちょっと頭の中で想像しました。そして、もう、その人たちの雑踏している中を分けて、公園や、名所や、方々の建物を見物に歩いている、自らの姿を目に描いていたのです。