Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.163 Zeichen · 25 Bildschirme
「待ってくれ。そいつは田原屋へお喜美を嫁入りさせた仲人の源六の伜じゃないか」
「その通りですよ。伊賀屋源六は芝口で代々の質屋だが、近頃いろいろの手違いで、恐しく左前だ。何んかの手蔓で田原屋から千と纏った大金を融通してもらい、それでようやく稼業は立ち直ったが、その恩があるから、田原屋の言うことなら、どんな無理なことでも否とは言えない」
「――――」
「田原屋の伜、あの冬瓜野郎の田之助が相手もあろうに浪人の娘お喜美に惚れて、死ぬの生きるのという騒ぎだ、――この春明神様のお祭で見染めて、宇田川町まで後を跟けて行った上、本郷から毎日通って、塀の節穴を覗いて暮したという罰の当った野郎だ」
「で?」
平次は静かに先を促します。
「磯の安松と、伊賀屋の源三郎と、両手に花とふざけていたお喜美が、――親の秋山佐仲の入智恵もあったことでしょうが、本郷で指折りの分限者、田原屋の嫁になる気になった」
「――――」
「息子の冬瓜野郎が少しくらい陽当りが悪くたって、三文博奕の安松や、分散しかけている貧乏質屋の伜とは比べものにならない」
「伊賀屋と秋山佐仲は前から知っているのか」
「お客様で相談相手で、贋物持込みの相棒ですよ」