Japanische Klassiker mit Furigana
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ろくおんしゅう
録音集
豊島 与志雄
Lesen Sie 録音集 (ろくおんしゅう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.262 Zeichen · 7 Bildschirme
但し、愛と反対の憎悪の方面に於ては、如何であるか――聞きもらした。
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昼間は種々の雑音に邪魔されて駄目であるが、静かな夜間では、汽車の音をきいて、それが客車であるか貨車であるか、はっきり分るという人がある。
客車は滑り、貨車は軋る、というのが原則らしい。但しこれは特殊の用語で、なお説明すれば、たとえば汽身の車輪の周囲を二米として、二百米の距離を走るには、車輪は百回まわればよいわけである。然るに、それだけの距離を走るのに、客車の車輪は百回は回転しない、即ち多少滑りゆくのであるが、貨車の車輪は百回以上回転する、即ち多少軋るのである。――勿論この説は、速度や重量など理学を無視した凡そ非科学的なものであるが、心理的には正しいと当人は云う。そして彼は汽車の姿を見ずにその音響だけによって、客車か貨車かを云いあてるのである。
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音響とそれによる心理的イメージとが相反するのは、市内電車の、終電車と始発電車である。これは空気の澄明の度合や他の騒音の度合によるのであろうが、終電車の音は、眠たげで重々しく鈍く、始発電車の音は、晴れやかで軽く鋭い。