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Japanische Klassiker mit Furigana

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かいひいちようちょう

開扉一妖帖

泉 鏡花

Lesen Sie 開扉一妖帖 (かいひいちようちょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.898 Zeichen · 40 Bildschirme

Aozora Bunko

……活きたものは、いざとなると、どんな事をしようも知れない、可恐いようね、ええ?……――もう行ってる、寝込の御飯をさらって死人焼で目刺を――だって、ほほほ、まあ、そうね……

いえね、それについて、お前さん――あなたの前だけども、お友だちの奥さん、京千代さんは、半玉の時分、それはいけずの、いたずらでね、なかの妹(お民をいう)は、お人形をあつかえばって、屏風を立てて、友染の掻巻でおねんねさせたり、枕を二つならべたり、だったけれど、京千代と来たら、玉乗りに凝ってるから、片端から、姉様も殿様も、紅い糸や、太白で、ちょっとかがって、大小護謨毬にのッけて、ジャズ騒ぎさ、――今でいえば。

主婦に大目玉をくった事があるんだけれど、弥生は里の雛遊び……は常磐津か何かのもんくだっけ。お雛様を飾った時、……五人囃子を、毬にくッつけて、ぽんぽんぽん、ころん、くるくるなんだもの。

ところがね、真夜中さ。いいえ、二人はお座敷へ行っている……こっちはお茶がちだから、お節句だというのに、三人のいつもの部屋で寝ました処、枕許が賑かだから、船底を傾けて見ますとね、枕許を走ってる、長い黒髪の、白いきものが、球に乗って、……くるりと廻ったり、うしろへ反ったり、前へ辷ったり、あら、大きな蝶が、いくつも、いくつも雪洞の火を啣えて踊る、ちらちら紅い