Japanische Klassiker mit Furigana
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やみよのうめ
闇夜の梅
三遊亭 円朝
Lesen Sie 闇夜の梅 (やみよのうめ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.133 Zeichen · 44 Bildschirme
粂之助というもの、今では立派な手代となり、誠に優しい性質で、其の上美男でござります。嬢さんも最早妙齢ゆえ、良い聟があったらば取りたいものと、お母さんは大事がって少しも側を離さないようにして置きましたが、どうも仕方がないもので、ある晩のことお母さんが不図目を覚まして見ると娘が居ない。
「はてな、何処へ行ったか知らん、手水に行ったならもう帰りそうなものだが」
と思ったが何時まで経っても戻って来ない。
母「はてな嬢ももう年頃、外に何も苦労になる事はないが、店の手代の粂之助は子飼からの馴染ゆえ大層仲が好いようだが、事によったら深い贔屓にでもしていはせぬか知ら」
とお母さんが始めて気が付いたけれども、気の付きようが遅かったから、もう間に合いませぬ。これが馬鹿のお母さんなら直に起き上って紙燭でも点し、から/\方々を開け散かして、「此の娘は何うしたんだよ」なんて呶鳴って騒ぐんだが、沈着いた方だから其様な蓮葉な真似はしない、いきなり長羅宇の煙管で灰吹をポン/\と叩いた。深夜のことゆえピーンと響いたから、お嬢さんは恟りいたし、そっと抜足をして便所へ参り、ギーイ、バタンと便所から出た