Japanische Klassiker mit Furigana
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とうそう
闘争
小酒井 不木
Lesen Sie 闘争 (とうそう) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.079 Zeichen · 38 Bildschirme
而も、恐らくは、この投書と遺書の二つの中にその証拠がかくされてあろうと思ったのだ。
「そこで僕はあらためて二つの品を検査しはじめたのだ。たとえば投書の文句が解式となって、遺書の方から何かの文句が出て来るのではあるまいかというようなことも考えて見たのだが、そのような形跡はなかった。そこでこんどは遺書の文句即ちA氏の手記の第一節の文句の中に何かの意味が含ませてあるのではないかと、色々研究して見たが、そうでもなかった。ところがやっと暁方に至って、とうとう、遺書の中から、確実な証拠を握るに至ったよ。
「涌井君。君はよく記憶して居るだろう。先般の学会に、僕と狩尾君とが激論したことを。その時、たしかに僕は受太刀だった。すると狩尾君は『毛利君如何です』と皮肉な口調で僕に肉迫して来た。その時、僕は『人間について直接実験を行わない限り、君の説に服することは出来ぬ』と言って討論を終った。そうして僕は、その後人間に関する研究は、畢竟人間実験を行うのでなくては徹底的でないと考え、それが不可能事であることを思って、前からの憂鬱が一層はげしくなったのだ。
「ところが、狩尾君は遂にその人間実験を敢てしたのだ。